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 Karte12    知っていますか? こむらがえり

11月のある日、私の外来に70代の女性患者さんが来られ、「最近、毎日夕方30分ほど歩くようにしているんですが、夜眠っている時にこむらがえりによくなるんですよ。どうしてですかね?」とお尋ねになりました。

広辞苑には、「こむら」とは「ふくらはぎ」のことを意味し、このふくらはぎの筋肉がにわかに痙攣(けいれん)をおこすことを『こむらがえり』というと記載されています。ふくらはぎの筋肉をよく使った後、筋肉疲労によりいわゆる『老廃物質』が蓄積し、伸びたり縮んだりする弾力性が障害され、縮んだままの状態になってしまうとこの筋肉の痙攣が生じます。スポーツを長時間した後やプレー中にもよく起こります。スポーツの最中で最も多いのは水泳ですが、これは筋肉の疲労に加えて筋肉が冷えたから起こるものです。体温が下がると筋肉への血液循環が阻害され、疲労して筋肉にたまった老廃物質も流れ去らなくなるという悪循環の結果、筋肉の異常収縮が生じてしまいます。こむらがえりは、正確には腓腹筋(ひふくきん)やヒラメ筋といった「ふくらはぎ」の筋肉の痙攣をいいますが、もちろん全身のよく使われる筋肉ならどこでも痙攣は起こります。

一般的に、夏の筋肉痙攣は脱水が原因で、冬の筋肉痙攣は冷えることが原因と言われています。これは夏は汗をかいたり、蒸発したりで体内の水分やミネラル(電解質)が少なくなり、筋肉細胞の電解質バランスが異常になることで筋肉の異常収縮が生じます。また、冬は筋肉自体が冷えるために血液循環が悪くなり、その結果疲労物質(老廃物質)が洗い流されずに、筋肉の異常収縮が発生します。

ではどうすれば「けいれん」を予防することができるでしょうか?

前述しましたように、夏には脱水が主な原因ですから水分を十分にとることが大切です。ナトリウムやカリウムなどの電解質を補うためにスポーツドリンクがより適しています。さらには糖分も補給できれば最適です。また、日頃から野菜や果物から十分なミネラルをとっておくと良いでしょう。カリウムの多いバナナなどはお勧めです。夏バテをしたり、偏食になることもよくありません。冬には足を冷やさないようにしましょう。夜間、就眠時には足を動かさないため循環も悪くなっています。その上、冷えるとさらに循環が悪くなるため、就寝中の明け方によく痙攣が起きるのです。下肢全体を保温することを心がけましょう。

これらの点に注意しながら、筋肉をつけることも大事なことです。筋力がつくと筋肉の血液循環もよくなります。また血液循環には柔軟性も重要です。筋肉や腱のストレッチが大切です。この70代の女性患者が毎日行っているウォーキングは、筋肉をつけ循環をよくするには非常に良い運動です。

最後に、筋肉の痙攣が起こったらどうするのかを述べておきましょう。循環をよくして疲労物質を散らせるためにその筋肉を蒸しタオルなどで温めましょう。お風呂につけるのも名案です。また、異常収縮した筋肉は徐々に伸ばすと治ります。つまりこむらがえりの場合は、準備体操などで行うアキレス腱を伸ばす動作をするとおさまります。

こむらがえり

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