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 Karte11    知っていますか? 温める効果と冷やす効果

ある日、私の外来に一人の患者さんが『冷たい湿布がいいのですか? 温かい湿布がいいのですか?』と尋ねてこられました。そこで私は、『最近の湿布は冷たいとか温かいとかでなくて、消炎鎮痛剤の塗ってある布のようなものです。痛くて腫れた部位にはって下さい。塗ってある薬によっては冷たく感じますし、中には皮膚を刺激して温かく感じるものもあります。皮膚の弱い人でなかったら、寒い冬には温かく感じる湿布の方がいいでしょうね。』と答えました。

慢性腰痛のある患者さんから『腰が痛い時は温めた方がいいのですか? 冷やした方がいいのですか?』という質問を受けることがよくあります。また『夏、クーラーにあたり過ぎて腰が痛くなった。』『冬場や梅雨時になると毎年腰が痛くなる。』といった冷えることが良くないような訴えや、『急に腰が痛くなったので、お風呂に入って温めたら、かえって痛みが強くなった。』のように温めるのが良くないという意見もよく聞きます。

では一体温めるのと冷やすのとどちらが体には良いのでしょうか?

からだの一部が冷やされると、皮膚や皮下組織の毛細血管が収縮し、血流が減少するとともに痛覚に対する麻酔作用によって痛みが和らぎます。従って打撲や捻挫などの直後には、まず患部を冷やし安静にすることが大切です。『たんこぶ』ができた時のことを想像してみましょう。『たんこぶ』ができたら冷やして安静にしておくのが鉄則で、『たんこぶ』を温める人や、もみほぐしてマッサージする人はいないことを考えるとよくわかるのではないでしょうか。

このように急性期の冷却は、痛みを抑え、筋肉の緊張をとり、腫れを防いで、炎症の鎮静化に役立ちます。

それでは温めることはどのような効果があるのでしょうか。患部が急性期を過ぎて3〜7日間経てば、回復期に入り、温熱が今度は有効になります。患部を温めると血液の循環が促進され、腫れや出血で貯留していた不要物質が血流によって洗い流された結果、組織の修復が促進されます。また、筋肉や靭帯などの柔軟性が高まり、痛み自身も軽くなります。お風呂や温泉に入ると痛みが楽になるのはこういった理由からです。

次に具体的にどういった時に使い分けたら良いのか考えてみましょう。

いわゆるギックリ腰といわれるような急性腰痛症あるいは急性腰痛発作の場合は、一般的に急性の炎症が生じていて、腰の一部が熱をもち腫れているので、冷却し安静に保つことが大事です。マッサージや腰痛体操は炎症がおさまるまで待ちましょう。また、むち打ちのような頚部捻挫も同様で、急性期の3〜7日間は頚部を冷却し安静にしておくことが良いと思われます。急性期にお風呂にゆっくり入って温まったり、マッサージをすることは控えましょう。変形性脊椎症や軽い椎間板ヘルニアで慢性的な腰痛のある患者さんの場合などでは、急性期ではないので、ゆっくりとお風呂に入り、腰のマッサージやストレッチ体操をして血液の循環を促しましょう。

以上説明しました対処のしかたは一般的なもので、病気によってまた人によって効果はさまざまです。いつまでも痛みがとれない場合やひどくなった場合は、専門医に相談されることをお勧めします。

温める効果と冷やす効果

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